働くパパの子育てブログ

仕事をしながら子育てにも関わりたいと思う父親の一人として、日々の感想や考えたことを書き留めていくパパの子育てブログです。また、効率的な時間管理法、家族との過ごし方、キャリア、お金、そして育児方法についての情報(受け売り含む)を共有して、他のパパたちの生活の充実にも貢献できればと思います。

家選びのポイントを解説 ー家探しの5つのヒントー

こんにちは、やつてらレンです。働くパパの子育てブログへ、ようこそ!

仕事が忙しく、しばらく更新をさぼっていました。。。

ところで、僕自身、いわゆる投資用不動産を持っていることもあって、ここのところ不動産関係の方と話すことが多かったのですが、家選び、住まい選びについて、色々な意見がありますよね。今回は改めて、僕自身が家を購入したときのことも踏まえて、住まい探しのポイントについて紹介したいと思います。

家選びの5つのポイントと優先順位

家を選ぶときに考えるポイントは究極的には次の5つだと思っています。これは人や用途によって、優先順位が違うだけで、自分が住むための家であっても、投資用不動産も同じ。家選びのポイントを僕が重要と思う順番に1つづつ紹介しますね。

①価格

最重要なのは「価格」です。せっかく、良い家を買ったのに、経済的に苦しくなると家族で楽しむことはできないし、もし返済が滞って、手放すことになった場合は、もはや悲劇ですから、価格ありきで考えるべきだと思います。

ローンを組んで買う方が多いと思いますが、銀行から家のローンとして借りられる金額は年収の6~8倍で、1年間の返済額は年収の20〜40%以内であることが一般的です。ただし、「ローンが組める金額=買っても大丈夫な金額」ではないことはよく言われることですよね。で、結局、いくらなの?というところだと思いますが、安全目に見て年収の25%つまり四分の一以内の返済額までのローンが理想であると説明するFPが多いです。ただし、これは一般論であり人によりけりで難しいところ。

本当の本当の理想は、不動産屋が紹介してくれるFPではなく、第三者的なFPに依頼して、ライフプランニングを行って、居住費に割ける支出を算定するのが理想です。もっとも、そんなことをすると費用も時間もかかりますので、簡易的に、FP協会や銀行がインターネット上で、ライフプランニングを作成するツールを提供しているので、それを用いて判断するのが良いと思います。

②エリア

最寄り駅から徒歩10分以内や、主要駅まで30分以内といった通勤や通学などの利便性が高い場所を選ぶと、生活が楽になります。特に子育て世帯なら、地域としての教育への関心の高さや子供と遊びに行ける遊園地や動物園などの施設への近さも気にしたいところです。さらに、東京都の小池知事は「こどもファースト」として育児支援が手厚いことで有名ですが、自治体の支援策なども意識すべきポイントと言えます。

僕の場合、実家も交通・買い物の利便性が高い大阪の主要駅近くということがあり、やはり同じような環境で家庭を持ちたいと考えていたため、いくつかの主要駅周辺に的を絞って家探しをしていました。

③ 間取り・広さ

例えば、リビングが広くて見通しが良いと、子どもが遊んでいる姿を見守りながら家事ができるし、家族全員がリラックスできるスペースが確保できますよね。ちなみに、広さに関して国土交通省の「住生活基本計画における居住面積水準」によると、4人家族の住まいの広さ(居住面積)は最低50㎡、理想は都市部で95㎡、それ以外の地域で125㎡とのこと。

価格のことも意識しつつですが、子供部屋は欲しいな、できれば95㎡あるといいな、などと考えながら、家探しをしていました

④設備

キッチンが広いかどうか、トイレがいくつあるか、収納スペースが足りているかなど、家族の生活スタイルに合った設備が揃っているかも大切なチェックポイントですよね。特に、子どもがいる家庭だとキッチンや浴室が使いやすいかどうかは気になるところ

僕の場合、「どうしても不満が残れば後からリフォームすればよい」と割り切って、ここは正直、妥協ポイントになってきていています。とはいえ、最近の新築は、ファミリー層は奥さんに決定権があるとよく理解しているのか、キッチンについてはそれなりに力を入れている家が多いように感じます。

⑤立地

最寄りのスーパーやコンビニまでの距離や、子供の学校・習い事の距離、また日が落ちてからの暗さ、そして家の隣地がどうなっているかなど、周りの環境が生活にどう影響するかも重要なポイントです。

良いエリアの地域だと、例えば墓場やごみ集積所などの迷惑施設がないものの、飲み屋街に近く騒がしいだとか、道路や線路など交通騒音が気になるところも少なくないところです。僕の家の場合は利便性とのトレードオフとして、割り切って、線路の近くの家(もっというと横)に住んでいますが、住んでみた結果、線路の近くの家はよくいわれるようなデメリットも確かにありますが、意外とメリットも多いような気がしています。(それは後述します)

なお、この5つのポイントですが、実のところ、価格、エリアや間取り・広さは、不動産検索サイトで調べられるので、それらの条件で絞り込みを行い、気になったら実際に現地に行って、立地や設備を見るという形をとる人が多数だと思いますので、優先順位といいつつ、普通の家探しのプロセスのような気もします。

線路沿いの家は止めた方が良い?

ちょっと、横道ですが、僕は線路の横に家を選びましたが、実際に住んでみて分かったメリットとデメリットを紹介したいと思います。

線路沿いの家のデメリット

・TVアンテナで受信できず、ケーブルテレビ必須(ケーブルテレビ派の人にとってはデメリットではない)

・やっぱり電車の音はある(ただし、駅から少し離れていてブレーキが利用されず、カーブもなく、さらに近くに踏切もないので、比較的静かな方のうえに、昨今の新築だと密封性が高く、最初から二重窓を装備していたおかげか、家の中で窓を閉めていると、実はクーラーの音の方がうるさいくらいで、そのうち慣れました

・線路と車輪の摩擦で出る鉄粉が窓枠のレールなどに溜まるので、定期的に掃除が必要

線路沿いの家のメリット

・線路沿いだと他の物件よりも価格が落ちることが多く、同じエリアでもかなりお得に購入できました(決算前ということもあり、当初の売り出し価格より2割強くらい値引きさせました)

・線路は事実上の空き地なので日当たりがとても良い

・家の前の道が線路と直角のため、家の前を車が通らず、子どもが飛び出しても安全という安心感があります

・線路にも電灯があり、電車も通るので、夜も暗くならない

もちろん、諸々の条件によってかわると思いますが、線路沿いの物件を食わず嫌いするのは非常にもったいないと感じます。

資産価値のある家を購入したい?

個人的な意見ですが、家の資産価値はたしかに意識したいポイントですが、自分たちが住む家に積極的に求めるものではないと思います。

なぜならば、家の資産価値というのは、長いスパンではあるものの、変化していくからです。例えば、郊外のニュータウンは、現在、高齢になって年金生活されている方々が現役であった頃は、資産価値のある地域でした。ところが今では都心回帰で、若い人が流出する危ない地域として意識されることはあっても、資産価値が高い地域として話題になることは少ないでしょう。

また、資産価値があったとしても含み益をどのように取り出すのかが問題になります。愛着のある家を、簡単に手放せるのか? 住みかえるにしても、エリア全体の資産価値が上がっている場合、同じエリアに住み替えられるのか?と疑問が残ります。

もちろん、転々と住まいを変えることが可能なDINKsの方や、最初から、転売を繰り返すことを志向する「ヤドカリ投資家」であれば、資産価値を意識して、家を買い、数年後に売却する戦略は理に適っています。ただし、子育て世帯の場合、子育てが終わる、20年後の資産価値を見据えて購入するというのは、なかなか現実的ではないように思います。

なお、さらにつけ加えると、エリアや家の資産価値が上がるということは、その分、固定資産税が上がるということを意味します。僕の知り合いの中には、「年金生活になり、終の棲家として買ったのに固定資産税がどんどん上がっていく。資産価値が上がる家というのも、厄介なものだよ」と嘆いている方もいるくらいです。

まとめ

家を選ぶときには、まずは自分たちの生活スタイルや将来のことをしっかり考えて、無理なく暮らせる家を見つけることが大切です。僕は無理のない価格をまず決めて、エリアと広さを重視し、家族みんなが安心して暮らせる家を手に入れることができました。ぜひ、これから家を選ぶ人も参考にしてみてください。

勉強にご褒美はダメなのか? 経済学と心理学の視点から考えてみる

こんにちは、やつてらレンです。働くパパの子育てブログへ、ようこそ!

今回は「勉強にご褒美をあげるのはダメなのか?」というテーマで書いてみたいと思います。僕の子ども時代、よく親に「ドリルが終わったら、ゲームをしても良いよ」と言われた気がします。あまり親も深く考えていなかったと思いますが、これは完全に、ドリル(勉強)とゲーム(ご褒美)が紐づけた言い方ですよね。

一方で、勉強にご褒美をあげることに違和感を覚えている、パパ・ママも多いかと思います。そこで僕なりに調べたことや考えを共有したいと思います。

ご褒美は勉強の動機付けとしてどうなの?

勉強にご褒美をあげることに違和感を覚えているパパ・ママは、自分のためのお勉強に、ご褒美という外的な動機付けを用意することのモヤモヤがあるかと思います。実は、経済学的な視点から見ると、ご褒美は非常に効果的な動機付けの手段です。

経済学では、人はインセンティブ、つまり報酬によって行動を変えるとされています。例えば、仕事を頑張る理由の一つは給料がもらえるからですよね。それと同じで、子どもも「勉強を頑張ったらご褒美がもらえる」ということを知れば、モチベーションが上がる可能性があります。短期的には、特に効果的です。

でも心理学的にはどうなの?

一方で、心理学の視点から見ると、外的動機付け、つまり外から与えられるご褒美による動機付けには慎重であるべきだと言われています。外的動機付けに頼りすぎると、子どもは「ご褒美があるから勉強する」「勉強は、ご褒美をもらうためのコスト」という考え方に陥り、勉強そのものの楽しさや意義を見失ってしまう可能性があると指摘されています。極端な話、ご褒美がないと勉強しない、ということになってしまいます。

なお、教育における動機付けについては、エドワード・L・デシ教授の著作に詳しいので、興味がある方はぜひ読んでみてください。

僕が考える理想のご褒美の使い方

これまで見た通り、経済学と心理学で、ご褒美について相反するような見解が出てきました。つまり、全くご褒美をあげない方がいいというわけではないものの、あげすぎても良くないという事でしょう。

さて、ここからが僕の持論ですが、ご褒美は「きっかけ作り」としてよいと思います。

例えば、苦手な科目でテストの点数が振るわない子供に「テストで目標点を達成したら好きなおやつを買ってあげる」と約束することで、“苦手だから勉強したくない”から“苦手だけど、ご褒美があるから勉強してみる”に意識が変わる可能性が高いです。また、ご褒美をきっかけとしてチャレンジしてみることで、苦手意識が緩和されれば、報酬がポジティブな効果を上げたと評価できるでしょう。

また、「毎日30分間勉強を続けられたら、週末に映画を見に行こう」というように、勉強の習慣化を促すご褒美も効果的です。

なお、お子さんにご褒美を与える際は「成果」ではなく、「努力」で評価してあげるのが良いかと思います。「テストの点数」を直接の指標にする場合も、「テストで良い点数が取れるように努力したもんね」だとか「良い点数をとるために、必要な努力ができたと思う?」「点数は目標に届かなかったけど、頑張ってはいたもんね」という形のフィードバックが良いと思います。

社会の仕組みとしてのご褒美

考えてみれば、僕たち大人だって、仕事を頑張った後のボーナスや成果に対する報酬でモチベーションを保っている部分があると思います。社会の多くの仕組みが、成果に対する報酬で成り立っていますよね。だから、子どもにとっても、頑張った後のご褒美はモチベーションを高める手段として自然なものなんです。ただ、一方で、大人(ビジネス)は成果主義、子供(学業)はプロセス重視というギャップがあります。

ところで、受験は合否判定という形で結果がものを言います。つまり、“成果主義”なのです。中学受験を検討されているパパ・ママは、勉強としてのプロセス重視と受験生としての成果主義のギャップをどう子供に腹落ちさせるかが、ある意味、お受験の最大の壁だと思っています。

まとめ

ご褒美を勉強の動機付けに使うことには、経済学的には効果があり、心理学的には注意が必要だと言われています。しかし、適切な使い方をすれば、勉強のきっかけを作ったり、努力を評価したりする素晴らしい手段となります。ご褒美をうまく活用して、子どもの学習意欲を高めてあげましょう。

統計データで共働き世帯と専業主婦世帯の家事・育児時間を比較してみる

こんにちは、やつてらレンです。働くパパの子育てブログへ、ようこそ!

共働き世帯と専業主婦世帯では、家事や育児に費やす時間が大きく異なりますよね。共働き世帯にとっては、限られた時間をどう効率的に使うかが大きな課題です。とはいえ、どれくらい差があるのか、実際の数字として、その差を考えたことがないなと思い、今日は統計局のデータを使って、そんな共働き世帯と専業主婦世帯の家事・育児時間を比較してみました。

共働き世帯と専業主婦世帯の家事・育児時間比較

といわけで、さっそく、比較していきます!

家事時間の比較

まず、男性ですが、共働き世帯の方が、専業主婦世帯より、なんと1.5倍も伸びています。といっても、専業主婦世帯の男性が週で20分のところが共働き世帯34分ですが。大事なことなのでもう一度言いますが。この時間は「週」です。

一方で女性ですが、専業主婦世帯が3時間44分に対して、2時間37分と約1時間短くなっています。共働きであるがゆえに、時間的な制約があるのは仕方のないことかもしれませんが、一日でみると、10分弱程度の差しかないといえ、意外と差がないようにも感じます。

※ちなみに、この家事時間には「買い物」の時間は含まれませんのでご注意ください。

育児時間の比較

育児時間の比較ですが、こちらは女性から見ていきます。

専業主婦世帯の女性は4時間56分に対して、共働き世帯は3時間24分と約1時間半、短くなっています。一日単位にするとざっくり13分ほどでしょうか。

次に男性ですが、専業主婦世帯が1時間6分に対して、共働き世帯は1時間3分とあまり差がありません

共働き世帯と専業主婦世帯を比較した考察

よく言われることですが、家事の時間は専業主婦世帯でも共働き世帯でも極端に女性によっているのが明らかです。もちろん、ここでいう共働き世帯は女性がパートなどの時短労働者の可能性もあることにも注意が必要ですが。

僕がすこし意外に感じたのは、男性は専業主婦世帯でも共働き世帯でも育児の時間にあまり差がない点です。これはいろいろな解釈ができるかもしれません。例えば、共働き世帯においても、パパが子供に対して父親として接する時間がある程度は確保できているという言い方もできるかもしれませんし、逆に専業主婦世帯であってもパパが子供に関わる時間の確保が難しいのかもしれません。

いずれにせよ、共働き世帯の家事・育児時間の男女合計が7時間38分に対して、専業主婦世帯の男女合計は10時間6分と2時間半程度の差があり、これを共働き世帯のパパ・ママはどのように埋めていくのか? 世間のパパ・ママはどう埋めているのか?が気になるところです。

共働き世帯が対応する方法3選

これまで見た通り、共働き世帯は専業主婦世帯に対して、週で2時間半も家事・育児時間が少ないですが、それをどうカバーするのかが課題です。というわけで、いずれも月並みな方法ですが、紹介していきます。

家事の効率化・アウトソーシング

限られた時間で子供と接する時間を増やそうとすると、家事にかける時間を減らすしかないでしょう。そのためには、ありきたりですが、家事の効率化とアウトソーシングが必要なのでしょう。例えば、食洗器やロボット掃除機のような時短家電や家事代行などのアウトソーシングサービスを活用する方法です。ただこれは、時間をお金で買うことでもあり、経済的な負荷があることも理解する必要があります。

育児の質を高める

育児時間が短いからといって、子どもと過ごす時間の質が落ちるわけではないでしょう。短い時間でも、子どもとのコミュニケーションを大切にし、濃密な時間を過ごす、時間を比較的確保しやすい土日は家族でおでかけして思い出つくりを意識する、といったことも大事かと思います。

以前、子育て世帯の住まい探しのポイントを紹介した際に、文化施設(例えば、映画館や動物園、美術館など)やレジャー施設など家族で過ごせる場所へのアクセスが容易なことが大事であると指摘させていただきましたが、やはり、大事なポイントだと思います。

親族の協力を仰ぐ

僕の場合は、妻側の実家と比較的良好な関係を築けており、また、近いというわけはないですが、遠いというわけではない距離(在来線で1時間くらいの距離)ですので、例えば一泊二日などで子供を預けることも考えることが可能です。

とはいえ、晩婚化の中で、おじいちゃんおばあちゃんが「孫育て」ができるほど体力や経済的余裕がないかもしれませんし、逆に育児方針に口出しされて、うっとしいと感じる可能性もあり、実はジジババの協力というのは、理想ではあるものの、難しいところもあるかと思います。

まとめ

共働き世帯では、どうしても時間的な制約がついて回りますが、それをどう工夫して乗り越えるかがポイントです。効率的な家事の方法や、育児の質を高める取り組みを考えて、より良い家庭生活を目指していきましょう。

 

出典

総務省統計局統計『我が国における家事関連時間の男女の差』

https://www.stat.go.jp/info/today/pdf/190.pdf

育休中に資格取得したい!by嫁 ~資格選びから考えてみた~

こんにちは、やつてらレンです。働くパパの子育てブログへ、ようこそ!

タイトルの通りですが、嫁が「育休中に資格を取得したい」と言い出しました。僕の嫁に限らず育休中は、子育てに専念しつつも、復帰後のキャリアアップに向けて資格を取得したいと考える方が多いですよね。せっかくなので、今回は、育休中や子育て中の資格取得について、すこし考えようと思います。

狙うべき資格:キャリアの方向性と難易度、ニーズを考える

育休中に限らずかもしれませんが、育休中に取得する資格を選ぶ際には、キャリアの方向性と難易度、そして資格のニーズを考慮することが大切です。特に育休中は、復帰後を視野に見ておられるかと思いますが、非常に重要なことだと思うので、細かくご説明しますね。

キャリアの方向性に合わせた資格

 事務職の方であれば「簿記」や「ビジネス実務法務検定」といった風に、職種との組み合わせとして違和感がないものが良いでしょう。これらの資格は、汎用性があり、スキルアップだけでなく、転職の際にも役立ちそうです。

また、さらっと書きましたが、育休後、今の職場に戻るのか、転職を考えているのかによって、目標とすべき資格も変わるかもしれません。

ところで、これは少し脱線話ですが、調べてもらうとわかりますが、人気資格であるファイナンシャル・プランニング技能士は、金融財政事情研究会と日本ファイナンシャル・プランナーズ協会の2つの団体が認定試験を実施しています。どちらの試験を受けても国家資格として認められますが、試験区分が異なります。どの領域の知識を深めるかを検討して、試験区分、ひいては申し込み先を選択する必要があります。

難易度を考慮した資格選び

資格の難易度も重要なポイントです。育児をしながらの勉強はまとまった時間の確保が難しく、子供に大人の都合は関係がないので、予定通りに勉強が進まないことも多いでしょう。あまりに難しい資格に挑戦して挫折してしまうと、モチベーションが下がってしまうことも。そういう意味でも、これまでのキャリアと連続性があって、比較的取り組みやすい資格をターゲットにするのが良いように思います。先ほど紹介した「簿記3級」や「ビジネス実務法務検定3級」などは、育児の合間に無理なく学べる内容です。あるいは、「ITパスポート」も難易度が低く良いかもしれません。

ニーズの高い資格

 最後に、資格のニーズを確認することも大切です。せっかく取得した資格が、実際にはあまり使われないものだとしたら、もったいないですよね。転職のためにとった資格が、転職市場で評価されない資格だったら、もはや悲劇です。しっかり調査しておくべきです。

最近では「プログラミングスキル」や「デジタルマーケティング関連の資格」なども注目されていますよね。これらのスキルは、在宅ワークでも活かせるので、子育てと両立しやすい点もメリットです。基本情報技術者試験」や「ウェブデザイン技能検定3級」などが該当するでしょうか。ちなみに(新卒採用や未経験採用であれば、ともかくとして)「ITパスポート」はすべての社会人を対象にしたものであり、IT業界では基本的には評価されないものになります。

公的支援教育訓練給付制度の活用

資格によっては、独学でも十分取得可能ですが、やはり一定以上の難易度のものだと、独学より通信教育などを活用することがおすすめです。というのは、やはり資格の学校の先生は、重要なポイントを中心に効率よく教えてくれるからです。また通信教育であれば、自分のペースで進めることが可能です。

ただ、通信教育を利用すると、どうしてもお金がかかります。

そこで登場するのが、教育訓練給付制度です。この教育訓練給付制度は、雇用保険被保険者(産休・育休中でもOKです)が厚生労働大臣の指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部を支給してくれるという、キャッシュバック制度のようなものです。例えば、一般教育訓練は20%の補助となっているので、10万円の通信教育で2万円が支給されます(研修の位置づけによって、補助率が変わっており、最大でなんと50%になります)。2回目以降の利用は前回利用から3年経っている必要があるなど諸条件がありますが、厚生労働省のサイトなどで手続き方法含め確認できますので、ぜひチェックしてみてください。

家族の協力が成功のカギ

改めてお伝えすることではないのかもしれませんが、子育て中に資格を取得するには、やっぱり家族の協力が不可欠です。資格取得に向けて勉強する時間を確保するためには、パートナーやほかの家族とよく話し合い、お互いの負担を分担することが重要です。

例えば、週末の数時間を勉強に充てるために、パートナーに子供を見てもらったり、家事を分担したりする、勉強時間の確保に向けた譲り合いが必須でしょう。これは単なる家事の押し付け合いではなく、家族全員が家族の誰かの目標に向かって協力し合うことで、家族の絆が深まる効果もあるでしょう。子供は親の背中を見て育つ、という言葉がありますが、勉強する親の姿をみて、子供も勉強に取り組んでくれるかもしれません。

まとめ

育休中に資格を取得することは、今後のキャリアに大きなプラスとなります。ただし、無理をせず、自分のペースで進めることが大切です。キャリアの方向性に合った資格を選び、教育訓練給付制度などのサポートを活用しながら、家族の協力を得て目標を達成しましょう。これから資格取得に挑戦する皆さん、ぜひ頑張ってくださいね!

手前味噌ながら、僕自身、昇給昇格に公的な資格が必要とされるIT企業にいたこともあり、PMPProject Management Professional)や応用情報技術者行政書士といった、それなりに”強い資格”をすでに持っていると自負していますが、FP3級しかないところを2級にレベルアップするなど、これを機になにか目標を決めて、妻とどちらが先に資格を取れるか競い合っても良いかなと思ってます。

〇〇なら確かに大学に行く必要はない ~大学に行く意味ってなに?と聞かれたら~

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会社の先輩の子供(中学生のようです)が“ネット論客”の言葉を真に受けて、「大学に行く理由がない」「大学に行く意味はない」と言い出したようで、頭を痛めているようです。

たしかに、Microsoftビル・ゲイツや、Appleスティーブ・ジョブズも大学中退ですね。日本だと、ホリエモンこと堀江貴文も東大中退ですね。こうした著名人も、大学に行かないで良い理由に取り上げる方が多いですね。

親が大学に行かせたい理由

パパ・ママが子供を大学に行かせたい理由は、端的に言えば、就職に有利になるからではないでしょうか。大学卒業以上を募集条件としている会社が少なくないことは、改めて、お話しする必要もないでしょう。

現在は、新卒採用された会社で一生働くという風潮ではないですが、キャリアというのは「地層」のようなもので、次の会社に行くにも、これまでの経験が問われます。最初の一歩目、新卒で入った会社の影響は小さくなく、そういう意味でも、やはり就職に学歴の影響は軽視できないと思います。

つまるところ、親が子供に大学に行ってほしい理由は、経済的な自立・成功を願ってではないでしょうか?

安定して稼げる見込みがあるなら大学に行く必要はない

裏を返せば、すでに生計を立てられる見込みが立っているならば、たしかに大学に行く必要性は低いのではないでしょうか。

例えば、ビル・ゲイツは大きな利益こそ上げられなかったと言われていますが、高校生の頃には、交通量計測システムの開発に取り組みビジネスをスタートさせていました。堀江貴文も、大学在学中に起業しています。

実は、僕のまわりにも大学中退の方がいらっしゃいます。その方はWebディレクターで、会社役員でもあります。お話を聞くと、在学中にWeb業界で働き始めたところ、仕事が忙しくなってしまい、大学に行く暇がなくなってしまったそうです。そのため、そのまま辞めてしまったとのこと。

3人とも、大学を卒業する以前に経済的な自立について、目途が立っていた、と言えます。たしかに、それならば「敢えて大学を卒業する意味」はないと言えるでしょう。

ちなみに、スティーブ・ジョブズは大学中退ですが、自らの意思で中退した後も、興味のある授業に潜り込んで聞いていたそうです。大学中退者であるものの、大学に行くこと自体を否定していなかったといえます。

まとめ

大学に行く意味について考えてみました。改めてですが、大学は経済的な自立を得るための「手段」といえ、すでに、経済的な自立を得ている者には不要と言えると思います。

逆に言えば、持たない者に武器を与えてくれるのが、学歴であり、有効活用すべきものだと思います。

これもまた、僕の知り合いの話で恐縮ですが、東大卒の鍼灸師から「鍼灸師になるには東大である必要がないし、鍼灸大学ではないから、別に教育を受ける必要があり、むしろ不利といえる。だけれど、東大卒という肩書は、様々なチャンスを提供してくれたので、やっぱり良かったと言える」という趣旨の言葉を聞いたことがあり、この言葉はその通りだなと思います。

子育てパパが新型コロナに感染したとき

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地震や台風で日本列島に激震が走る中での帰省シーズンになりましたが、僕はというと、新型コロナにかかってしまいました。コロナにかかるのは2回目ですが、前回ほど熱は強く出ない(37度台後半)ものの、のどの痛みがあり、いやな咳をしている感じです。

そして妊娠中の妻は、里帰り出産ということで、すでに帰省中なので、今回は移してしまう心配もなく、とりあえずは家で一人、療養中です。むしろ、コロナにいまなってよかったなくらいのお気楽さです。

しかし、子供が生まれていた場合は、そうもいかなかったろうなと思い、子供が生まれた状態で、もし僕がコロナ感染症になっていたら、どうしていたろうか?をちょっとシミュレーションしてみようと思います。

一人だけ別のところで泊まる

子供に移さないように、接触を避けるという意味で、別のところに泊まって、悲しいけど当面会わないという究極の方法です。コロナが第五類に移行する前は、宿泊療養のために、公的機関がホテルを確保してくれていました。いわゆる、ホテル療養というやつです。それを自主的に行うというのも手としては、あるかもしれません。

幸い、僕の住んでいるところの周辺には、徒歩10分圏内に某大手ビジネスホテルチェーンをはじめ、いくつか宿泊施設があるので、できないわけではなさそうです。もっとも、それなりのお金がかかるのが難点です。

ちなみに、知り合いの社長さんは、家にいる子供に移したくないが、ホテルは高いということで、自分の会社の会議室で寝泊まりしていたそうです。(家と会社が近く、一日一回、そっと家に帰って、シャワーを浴びたり、着替えたりしていたようですが)

家の中での隔離(自宅隔離)を徹底する

僕の家は3階建てで、僕の部屋は1階で、2階がリビングになっています。トイレは1階にも2階にもあるので、分けることは可能。また、お風呂場も1階にあるので、食事さえ持ってきてもらえれば、僕の生活は1階で完結させること自体は可能そうです。

しいていえば、寝具をどうするかですが、お客さん用の布団セットがあるので、それを使えばいいので、非常に現実的な選択肢になりそうです。ただ、布団を広げられるだけ、部屋が片付いているのか?が唯一の問題かもしれません。(片付けが非常に苦手なのです)

ただ、そもそもとして、玄関があるのが1階なわけで、導線の完全な分離は不可能です。(お風呂場が2つあるわけでもないので、そもそも完全隔離は不可能ですが)

ママと子供にはご実家に行ってもらう

結局、僕の家でできる究極の感染症対策はこれかなと。なんのことはなく、いまの状態ですね。もっとも、これは妻のご実家が僕たちの家から在来線で1時間半くらいの距離のうえ、妻が産休中だからできる芸当です。また、幸いにして、僕が御両親と良好な人間関係を築けているのも重要なことかと思います。

なお、通勤時間がそれなりに伸びますが、妻の実家から職場に通うことは可能です。ただ、妻が働いている最中に誰が子供の面倒をみるのか?問題があるわけで、現実的な選択肢ではなくなるでしょう。妻が仕事に復帰した後は、この方法は机上の空論になってしまいますね。

まとめ

今回は、パパである僕が感染症になった場合のシミュレーションをしてみました。3つ案がすらすら出てきて、おそらくは自宅隔離を軸に考えることになるだろうな、という結論も得られました。しかし、これは逆の状況、つまりママである妻が感染症になった場合をシミュレーションしようとすると、思った以上に気になる点がでてきて“苦しみます”ね。こういうときの振る舞いで、頼れる父親かダメな父親か、子供とママの評価が分かれるんだろうな、と思ったりしました。

『植田ショック』に思うNISAで参入した個人投資家の課題について

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今回は、普通に投資ネタを書こうと思います。というのは、『植田ショック』(2024年8月の日銀ショック)に対する世間のリアクションに、ちょっと驚きがあるからです。はっきり言ってしまえば、金融情報に触れずに市場に参加している個人投資家が多いことを、再確認する機会となったような気がします。

アナリストたちの「2024年の見通し」はどうだったか

まず、年末年始に各メディアに登場した経済アナリストたちの「2024年の見通し」について、総じて2024年度は難しい年になる、という見方が多かったように思います。理由としては、国際紛争(ロシアのウクライナ侵攻・パレスチナイスラエル襲撃から始まった中東危機)、欧米でのインフレ、アメリカ大統領選、日本のマイナス金利解除(利上げ)、為替レート(2022年から続く円安)など、明らかな波乱要因がゴロゴロしているのが2024年という、表現が多かったかと思います。

結果としてポジティブな市場環境となるという見方をされるアナリストも若干名はいらっしゃいましたが、全体としてはネガティブな見通しだったように思います。

『植田ショック』も想定できた

今回の『植田ショック』は、金利引き上げ決定が原因ですが、実のところ、多数のアナリストが金利引き上げ自体は考慮事項として挙げていたものだったわけです。

このタイミングで利上げを決定した日銀・植田総裁の意図について、様々な見解があろうかと思いますが、逆に植田総裁の立場になって、極端な円安是正のため利上げを実施しようと考えると、いましかないのがよくわかります。というのも、ご存じの通り4~5月の9.7兆円、6~7月に5.5兆円と2回もドル売り・円買い介入を行っており、その財務省の動きを支援しようとするならば、利上げを打ち出すタイミングは、早ければ早い方がいいわけです。また、自民党の総裁選が9月に始まるなど、もう少しすると政治の季節になってしまい、特異な動きはしにくくなります。

天災(地震)は流石に想定外なものの…

もっとも、すべての事象が想定できるものであるとは、さすがに言えません。天災、特に地震の類、こればっかりはやっぱり難しいとは思います。ただはっきり言えるのは、8月8日に発生した地震が、想定南海トラフ巨大地震を誘発する可能性があると周知されている以上、心構えとして、発生するかもしれない、というマインドセットは作っておいた方が良いかと思います。こればっかりは実際に発生するのか、そうでないのか、わかりませんが。

まとめ

だらだら書きましたが、結局のところ、何が言いたいかというと、『植田ショック』と騒いで、あまつさえ狼狽売りをしている方たちは、市場に参加するにあたり情報収集力が足りていないように思います。NISAのおかげで、投資のハードルが下がったものの、ハードルが下がったからこそ、心構えができていないまま市場に参加した方が増えてしまったのは、非常に残念に思います。

また、NISAを始める方の多数が、オルカン等の実績が良いとされる投資信託をとりあえず一点買いしているケースが多いと思いますが、あるべき姿という意味では「ファンド・オブ・ファンズ」を選択しない場合は、証券会社のツールなども参考の上、ポートフォリオを策定して、複数の資産に投資するものを購入するのが好ましいかと思います。