働くパパの子育てブログ

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『植田ショック』に思うNISAで参入した個人投資家の課題について

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今回は、普通に投資ネタを書こうと思います。というのは、『植田ショック』(2024年8月の日銀ショック)に対する世間のリアクションに、ちょっと驚きがあるからです。はっきり言ってしまえば、金融情報に触れずに市場に参加している個人投資家が多いことを、再確認する機会となったような気がします。

アナリストたちの「2024年の見通し」はどうだったか

まず、年末年始に各メディアに登場した経済アナリストたちの「2024年の見通し」について、総じて2024年度は難しい年になる、という見方が多かったように思います。理由としては、国際紛争(ロシアのウクライナ侵攻・パレスチナイスラエル襲撃から始まった中東危機)、欧米でのインフレ、アメリカ大統領選、日本のマイナス金利解除(利上げ)、為替レート(2022年から続く円安)など、明らかな波乱要因がゴロゴロしているのが2024年という、表現が多かったかと思います。

結果としてポジティブな市場環境となるという見方をされるアナリストも若干名はいらっしゃいましたが、全体としてはネガティブな見通しだったように思います。

『植田ショック』も想定できた

今回の『植田ショック』は、金利引き上げ決定が原因ですが、実のところ、多数のアナリストが金利引き上げ自体は考慮事項として挙げていたものだったわけです。

このタイミングで利上げを決定した日銀・植田総裁の意図について、様々な見解があろうかと思いますが、逆に植田総裁の立場になって、極端な円安是正のため利上げを実施しようと考えると、いましかないのがよくわかります。というのも、ご存じの通り4~5月の9.7兆円、6~7月に5.5兆円と2回もドル売り・円買い介入を行っており、その財務省の動きを支援しようとするならば、利上げを打ち出すタイミングは、早ければ早い方がいいわけです。また、自民党の総裁選が9月に始まるなど、もう少しすると政治の季節になってしまい、特異な動きはしにくくなります。

天災(地震)は流石に想定外なものの…

もっとも、すべての事象が想定できるものであるとは、さすがに言えません。天災、特に地震の類、こればっかりはやっぱり難しいとは思います。ただはっきり言えるのは、8月8日に発生した地震が、想定南海トラフ巨大地震を誘発する可能性があると周知されている以上、心構えとして、発生するかもしれない、というマインドセットは作っておいた方が良いかと思います。こればっかりは実際に発生するのか、そうでないのか、わかりませんが。

まとめ

だらだら書きましたが、結局のところ、何が言いたいかというと、『植田ショック』と騒いで、あまつさえ狼狽売りをしている方たちは、市場に参加するにあたり情報収集力が足りていないように思います。NISAのおかげで、投資のハードルが下がったものの、ハードルが下がったからこそ、心構えができていないまま市場に参加した方が増えてしまったのは、非常に残念に思います。

また、NISAを始める方の多数が、オルカン等の実績が良いとされる投資信託をとりあえず一点買いしているケースが多いと思いますが、あるべき姿という意味では「ファンド・オブ・ファンズ」を選択しない場合は、証券会社のツールなども参考の上、ポートフォリオを策定して、複数の資産に投資するものを購入するのが好ましいかと思います。